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​定型詩[rhythm letter]

短歌 575・77

会いたいと泣いた夜も束の間で 翌日君を見かけて泣いた

鳥居大誠

林道の大きな家の電飾が ラジオの声すら寂しさにした

鳥居大誠

生三つ思い出話に火がつけば 思い出すかな二年前の恋

鳥居大誠

銀座の夜帰る男女は零れ酒 辛さ隠して尻隠さずかな

鳥居大誠

胃が痛むどの路地見ても新橋は 君も上司に注がれたのかと

鳥居大誠

川柳 575

夕飯後 机に残された 七味

鳥居大誠

都々逸 7775

恋をしたとき失恋したとき 響く鼓動は同じもの

鳥居大誠

桜満開賑わう春も 緑混じれば人も散る

鳥居大誠

雪が積もれば想いも積もり 来ぬと知りても跡を待つ

鳥居大誠

​酒と思いを心に流して 夜更け顔老け思いふけ

鳥居大誠

春の日差しの下でのぼせた 僕はずうっと上の空

鳥居大誠

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